「アービトラージ」の意味とは?デメリット・リスクと禁止事項も

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「アービトラージ」は、相場に関わらずリスクなしでできる投資というイメージが広がっています。しかしデメリットやリスクを知らずに手を出すと、痛い目に遭いかねません。この記事は「アービトラージ」の基本的な意味をはじめ、デメリットやリスクについても紹介しており、投資を検討している方の参考になる内容です。

「アービトラージ」の意味とは?

「アービトラージ」とは「裁定取引」のこと

「アービトラージ」は、英語の「arbitrage」の読みをカタカナ表記した言葉です。日本語でいう「裁定取引」のことを指しており、「サヤ取り」「スプレッド取引」とも呼ばれています。

「アービトラージ」は、ある商品の価格差や金利差に着目して売買を行うことによって利益を得るという手法であり、「安く買って高く売る」ことがベースの取引です。

「アービトラージ」は金融商品全般が対象

「アービトラージ」で取引の対象となる商品は、株式市場の現物・先物だけではありません。

為替・金利・商品(コモディティ・金融派生商品)などのほか、ビットコインなどの仮想通貨まで、さまざまなものがあります。要は特定の商品が複数の市場で取引されていれば、「アービトラージ」は可能となるのです。

「アービトラージ」は理論上ノーリスク

投資にリスクは付き物ですが、「アービトラージ」は理論上ノーリスクでの取引が可能です。たとえば商品Aが市場Bでは120円、市場Cでは80円で販売されていた場合、市場Bで売って市場Cで買っておきます。その後商品Aが200円になったときと50円になったとき、それぞれ以下のようになるのです。

市場Bでの売却分

市場Cでの購入分

トータル

200円になったケース

120-200

200-80

+40

50円になったケース

120-50

50-80

+40

つまり「アービトラージ」では、値上がりしても値下がりしても利益が得られることになるため、理論上ノーリスク取引とされているのです。

「アービトラージ」のデメリット

「アービトラージ」は手間が掛かる

「アービトラージ」で利益を得るためには、複数の取引を同時並行で行う必要があります。そのうえで価格差が大きくなった組み合わせを選び、タイミングを逃さずに売買を行わなければなりません。

複数の取引を管理し、価格をチェックし続けるためには相当の手間が掛かるもので、この点が「アービトラージ」の大きなデメリットです。

「アービトラージ」は取引の手数料がかさむ

「アービトラージ」で利益を得るためには、売買取引を繰り返す必要があります。このときに発生する手数料は無視できないものです。

株式取引の場合、取引手数料は売買が成立したときの株価に株数を掛けた額に応じて取引手数料が掛かります。信用取引の場合なら、これに加えて「信用金利」「貸株料」「逆日歩(品貸料)」なども掛かるのです。

「アービトラージ」にはまとまった資金が必要

「アービトラージ」の利益率は、差額のプラスマイナスをトータルした額となるため低いものです。加えて利益を得られるタイミングは大きく値動きしたときとなります。

したがって、利益を大きくするためには大量の資金を一時にまとめて投入することが必須条件となるのです。

「アービトラージ」のリスク

ハイリスクな「リスクアービトラージ」

理論上ノーリスクといわれる「アービトラージ」ですが、「リスクアービトラージ」と呼ばれる取引も存在しています。

「リスクアービトラージ」は「買収合併アービトラージ」とも呼ばれているもので、上場企業間のM&A(合併・買収)による急激な株価変動などを見込んで行われる「アービトラージ」です。しかし、M&Aが白紙になることによる損失リスクを考慮しておく必要があります。

仮想通貨では送金遅延リスクも

仮想通貨での「アービトラージ」の場合、タイミングを逃さず取引を行ったとしても送金遅延によって価格差が埋まってしまうというリスクがあります。

「アービトラージ」で利益を得られるタイミングは限られているため、短時間に取引が集中しがちです。送金のスピードを上げるための方法としては、手数料の高いサービスを利用することが考えられますが、利益に見合わないコストが掛かって結果的に損失となることもあります。

商品によっては為替リスクが発生

「アービトラージ」で取引する商品によっては、為替リスクも発生します。日本の通貨(円)と外国の通貨(外貨)、あるいは円と仮想通貨(BTCなど)の為替相場は変動することによるリスクです。

例えば1ドル=100円での1万ドルは、1ドル=110円の円安になると110万円となりますが、1ドル=90円の円高になると90万円に目減りしてしまいます。

「アービトラージ」そのものは理論上ノーリスクですが、取引内容に付随するリスクも考慮しておく必要があるのです。

「アービトラージ」には禁止となる取引も

FXでの「アービトラージ」には、違法取引に該当するものがあり、口座凍結などのペナルティを科せられるケースもあるため注意が必要です。

「レイテンシーアービトラージ(業者間アービトラージ)」は、短時間の決済(スキャルピング行為)を禁止しているFX業者があったり、禁止されていなくても口座を凍結されたりすることもあります。

「PGA」は超ハイリターン商品

「PGA(プランスゴールド・アービトラージ)」は2020年5月から始まった資産運用サービスで、暗号貨幣の三方向取引を行うことを目的とするものです。

しかし、紹介による報酬プランがあることや高すぎる利回り(平均月利20%)など安全性が危ぶまれるだけでなく、早くも「回収代行業者」や「被害相談」による二次被害を警告する声も出始めています。

通常ハイリターン商品はハイリスクを伴うものであるため、「アービトラージ」と銘打っているからといってリスクが小さいと思うのは早計でしょう。

まとめ

「アービトラージ」の意味のほか、デメリットやリスクについても紹介しました。投資は基本的になくなっても構わないお金でやるべきもので、虎の子を注ぎ込むことは危険でしょう。

超低金利が続くうえ昇給も期待できない昨今ですが、こういうときこそ地に足の着いた金銭感覚を失わないようにしたいものです。

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Source: TRANS.Biz

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