「予断を許さない」の意味とは?例文や「余談」との違いも解説

英会話

「予断を許さない」という表現は、今後どうなるかが判断できない危機的な状況において使われる慣用句です。しかし「予断」と「許さない」の意味を把握していないと、文脈を取り違えてしまうかもしれません。

この記事では、「予断を許さない」の意味をそれぞれの言葉の意味とともに解説します。あわせて使い方と例文や、類語・英語表現についても紹介します。

「予断を許さない」の意味とは?

「予断を許さない」の意味は「前もって判断することができない」

「予断を許さない(よだんをゆるさない)」とは、「前もって判断することができない」という意味の慣用句です。

情勢が不安定であったり、逼迫した状態にあるときに、今後の行方を前もって判断することができないことを表現します。あるいは、今後の展開が予測できないほど差し迫った状態であることを比喩的に表現します。

「予断」の意味は「前もって判断すること」

「予断」とは、前もって判断すること、という意味です。「予断」の「予」は「予め(あらかじ-め)」と読むとおり、「あらかじめ・前もって」という意味があります。

ここでの「断」は「決定する」という意味で使われています。ほかにも決定するという意味での「断」は、「断を下す」などの表現があります。

「許さない」の意味は「できない・不可能だ」

「予断を許さない」の「許さない」は、「不可能だ」「できない」という意味です。「許さない」の言葉には「許可しない」という意味がありますが、「予断を許さない」においては「予断を許可しない」という意味ではありません。

「予断を許さない」と同じように、「許さない」を「できない」という意味で使う言い回しには「楽観を許さない」があります。

「余談」は「本筋から外れた話」という意味の別の言葉

「予断」と同じ読み方であるため、間違えてしまいそうな漢字に「余談」があります。「余談」は「本筋から外れた話」という意味の言葉で、「余談はさておき」などと使われます。

逆に「予断はさておき」としてしまわないよう注意しましょう。

「予断を許さない」の使い方と例文

楽観的な見通しには使わない「予断を許さない」

「予断を許さない」は、今後の状況がどうなるのか、まったくわからないといった状況を表現しますが、楽観的な見通しには使わない表現です。

具体的には、ある方向に進んだ場合には最悪の事態になるかもしれないという緊張感を持つニュアンスを含んで使われることが多いといえます。

たとえば、「緊急事態宣言を解除できるかどうかは予断を許さない状況だ」との表現は、楽観できない厳しい状態だとの緊迫感も同時に伝えています。

危機的な状況下で「どう転ぶかわからない」という意味で使う例文

危機的な状況下において、「予断を許さない」は「判断できない」というよりも「どう転ぶかわからない」という意味で使われることがあります。

たとえば「両国の安全保障は予断を許さない事態となっている」との表現は、判断できない状態である、という意味よりも、どう転ぶかわからない危険な状態だ、というニュアンスで使われています。

医師による「予断を許さない」は「危険な状態である」という意味

危篤状態にある患者などの状況を医師が家族などに伝える際、「予断を許さない状態です」と表現することがあります。

ここでの「予断を許さない」は、「どちらに転んでもおかしくない、つまり最悪の状況も考えられる危険な状態である」ということを含む意味で使われています。

「予断を許さない」の類語・言い換え方

「どちらに転ぶかはわからない」

「予断を許さない」をわかりやすい表現に置き換えると、「どちらに転ぶかはわからない」と表現できます。予断を許さないという状況は、未来の選択肢がいくつかある中で、どの方向に進むのかが予測できないという状況です。

「予見できない」「予測は不可能だ」

「予断を許さない」を言い換える表現として、「予見できない」があります。「予見」とは「まだ起こらないうちに、先を見通すこと」という意味です。

同じ意味の表現に「予測は不可能だ」もあります。

「予断を許さない」の英語表現は?

「予断を許さない」は英語で「unpredictable」

「予断を許さない」(予測できない、予言できない)は英語で「unpredictable」「there is no telling」などと表現します。

「predictable」は「予測できる」という意味ですが、否定・反対の意味の「unpredictable」となることで「予測できない」(予断を許さない)という意味になります。

例文
  • この患者の容態は予断を許さない。
    The condition of this patient is unpredictable.
  • 将来何が起こるか誰にも分からない。
    There is no telling what will happen in the future.

まとめ

「予断を許さない」のフレーズは、今後どうなるか予測することが出来ない状況、あるいは先行きが不透明で有効な対策が打てないような状況を一言で表現する慣用句です。

「予断を許さない」は、意味通りに解釈すると「予測することができない」という意味ですが、ある状況においては「最悪の事態も考えられる」ということを暗に含んで使われることもあります。

また、「許さない」の言葉が差し迫った危機感を醸成させる効果があるためか、「今後も新型コロナウイルスは予断を許さない状況だ」とのフレーズがコロナ禍において頻繁に用いられました。

例文で紹介した医師が患者の家族に危篤を告げるときの「予断を許さない」の言葉なども差し迫った状況を伝える例だといえます。

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